産後の体を優しくケアする:産褥期のおすすめ過ごし方とリカバリー方法

妊娠10ヶ月を経て迎える出産、赤ちゃんが生まれてからの1ヶ月は驚きの連続かもしれません。「こんなに体が戻らないの?」と思うことも多いでしょう。

産後の有名人やインフルエンサーを見て、「そろそろ体を動かした方がいいのかな?」でも「まだ骨盤がぐらぐらしてるんだけど、お腹が弱いから腹筋はしたほうがいい?」と迷うこともあるかもしれません。

でもその答えは、NOです!!
Youtubeのダイエット動画をマネするのは、はくれぐれも避けてくださいね。

妊娠期間中にゆっくりと変化した体は、同じくらいの時間をかけて徐々に戻していくのが理想です。しかし、何もせずに過ごすだけでは、必要なリカバリーはできません。適切な時期に適切なケアを行うことが大切です。

産褥期(産後8週まで)の過ごし方

基本的には「仰向け」や「うつ伏せ」の姿勢で過ごす時間を増やしましょう。
横向きで寝るときは、膝やももの間に抱き枕やクッションを挟むことで、余計な力が入らず、骨盤がズレるのを防げます。

頻回授乳による細切れ睡眠の日々が続きます。
この時期は「ヨガのために」まとまった時間を取る必要はありません。
赤ちゃんが寝たら、お楽しみのスマホタイム📱は一旦落いて、下記のおすすめケアを数分間やってみましょう!

産褥期のおすすめケア

⒈足首回し
⒉息を吸いながら伸び、吐きながら脱力(寝ながら行います)
⒊(膝を立てて)腹式呼吸

環境が許すようなら、腹式呼吸をしながらそのまま眠りに入ってしまいましょう!

産後すぐは、小さな命を守ることや、場合によっては兄弟のケアなどで、何かと気を張っていることが多いです。腹式呼吸で意識的に呼吸を行い、高ぶった神経を沈め、しっかり休息をとるようにしましょう。腹式呼吸に慣れてくると、だんだんリラックスが上手くなり、今後の自分のためにも役立ちます。

実は、この腹式呼吸が腹筋のリカバリーにも効果的です。妊娠中に伸びきってしまった腹横筋というインナーマッスルを、腹式呼吸を通じて適切に使えるように再教育をしていきます。

腹式呼吸ができるということは、横隔膜と骨盤底筋が適切に使えている証拠です。妊娠中から負担が大きかった骨盤底筋も丁寧に扱ってあげてください。

出産後の体は、一歩一歩ゆっくりと回復していくものです。焦らず、ゆっくりと自分のペースで、体のケアをしていきましょう。

次回は「産後2〜3ヶ月の過ごし方」をご紹介します。

「産後ヨガ」へのご参加は、産後2ヶ月以降となります。それまではご自宅で「産褥期のおすすめケア」を続けてみてください!